「ただいまぁ~」
と、帰宅したときに我が家の愛犬ペキニーズRinはブンブンと尻尾を振りながら、笑顔でトコトコと玄関まで出迎えてくれます。
その姿を見ると、何だか癒やされます。
しかし、私の帰宅を喜びながら、同時に私のニオイをクンクンと嗅いでいるのは何故でしょうか?
Rinなりの理由があるのでしょうが、何だか気になります。
今回は、犬の嗅覚が人間と比べてどのくらいすごいのかと、愛犬が飼い主の帰宅時にニオイを嗅ぐ3つの理由について紹介します。
犬の嗅覚はどのくらいすごい?
私たちと同じように、犬も五感を使って様々な情報を収集しますが、最も頼りにしているのが“嗅覚”であると言われています。
ニオイは鼻の中の“嗅上皮”に存在する“嗅細胞”によって感知されます。
そして、人間の嗅上皮が3~4㎠程度なのに対して、犬の嗅上皮は18~150㎠程度あります。
また、“嗅球”という嗅覚の情報処理をつかさどる脳の領域が、人間よりも発達しています。
このようなことから、犬は人間よりも、数千倍から1億倍程度の嗅覚を持っていると考えられています。
犬は、人間よりも数千倍以上の嗅覚がありますが、これは数千倍以上の強烈なニオイを感じているわけではありません。
ここでいう嗅覚の強さとは、「薄まったニオイを感知し、嗅ぎ分ける力」になります。
犬種による嗅覚の違い
マズルの長さが嗅覚の強さに大きな影響を与えるため、ペキニーズのような短頭種と比べると長頭種の嗅覚は優れている、とされています。
愛犬が飼い主の帰宅時にニオイを嗅ぐ3つの理由
私たちが帰宅したときに、愛犬は大喜びをしてくれますが、同時に私たちのニオイを嗅ぐことで様々な情報を入手しています。
1、どこで何をしていたかのチェック
外出することで、私たちの身体や衣服などには、様々なニオイが付いていきます。
- 汗
- 排気ガス
- タバコ
- 他の人間や動物のニオイ etc
愛犬はこれらのニオイを嗅ぐことで、私たちがどこで何をしていたか確認をしています。
そして、いつもと同じニオイであれば安心し、違うニオイがすれば不安や好奇心が駆り立てられます。
2,ごはんがもらえるかのチェック
愛犬が飼い主の口元を特に嗅いでいる場合は、「ごはんがもらえるかどうかのチェック」のためだと考えられます。
母親犬は、まず自分でごはんを咀嚼して、それから子犬に与えます。
このことが、犬に刷り込まれているため、飼い主がごはんを食べたのであれば、「次は自分もごはんがもらえるのでは」と思います。
そのため、飼い主が外出時に食事をしたかどうかの確認のため口元のニオイを嗅ぐ、と考えられています。
3,大好きなニオイのチェック
ニオイには様々な種類がありますが、犬は特に下記の2つのニオイを嗅ぎ分けるのが得意である、とされています。
- 酢酸(さくさん)
- 吉草酸(きっそうさん)
これらのニオイは、汗などのいわゆる“生き物のニオイ”で、犬にとっては嗅ぎ分けるのが得意なだけでなく、“大好きなニオイ”でもあります。
足の裏は汗腺が多く、“酢酸”や“吉草酸”のニオイが強く出る部分になるため、帰宅した飼い主の足のニオイを嗅いでいる、と考えられます。
また、ニオイの強い足の裏は「大好きな飼い主を最も感じられる部分」でもあるため、ニオイを嗅いでいる可能性もあります。
まとめ
私たちが帰宅したときに、満面の笑みで出迎えてくれる愛犬。
その姿は、本当に私たちを癒やしてくれます。
しかし、同時に愛犬は私たちの身体や衣服から発生しているニオイを嗅ぎ分けて、様々な情報を収集しています。
私たちが外で何をしていたか、数千倍から一億倍の嗅覚を持つ愛犬たちはお見通しなのかもしれません…。
我が家の愛犬ペキニーズRinも、私がよそのわんちゃんと遊んでから帰宅した時など、何とも言えないリアクションを取ります。
「何だか責められているような…」
そんなことを妄想してしまったときの様子を“YouTube”にアップしました。
ぜひ、こちらもご覧ください!
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