我が家の網戸には、愛犬のペキニーズRin用の窓が取り付けられています。
Rin用に買ったアイテムの中では、かなり活躍しているお気に入りの一品です。
そのため、Rinは頻繁にベランダへ出ていき、日向ぼっこをしています。
しかし、春や秋などの過ごしやすい季節ならまだしも、真夏の炎天下でも平然と日向ぼっこをしていることがあります。
「ペキニーズって暑さに弱くなかったっけ…?」
こんな風に、自分の常識に自信がなくなってしまいました…。
そんな感じですが、今回はペキニーズは「暑さに弱いのか?」、「熱中症の症状と応急処置」について紹介していきます。
ペキニーズは暑さに弱い?
人は暑くなると、全身の皮膚から汗をかくことで体温を下げていきます。
しかし、犬の汗腺は肉球にしかないため、汗によって熱を逃がす効果は低くなります。
それ以外に、犬が自力で体温を下げる方法は、パンティング(呼吸による気化熱現象)のみになります。
そのため、“犬は人と比べると暑さに弱い動物”と言えます。
さらに、犬の中でも“特に暑さに弱いとされる特徴”があります。
- 短頭種…口腔が狭いため、呼吸による体温を下げる効果が低い
- 短足…足が短いため、地面からの輻射熱の影響を受けやすい
- ダブルコート…アンダーコートによって、熱が籠りやすい
こうやってみると、ペキニーズは“特に暑さに弱い犬種”になるのではないでしょうか?
そんなペキニーズのRinが、なぜ真夏の炎天下にベランダで日向ぼっこをすることができるのか考えてみました。
ペキニーズも“暑熱順化”する?
“暑熱順化(しょねつじゅんか)”とは、身体が暑さに慣れることです。
人は、暑熱順化することで、
- 汗をかきやすくなる→気化熱効果を得やすくなる
- 皮膚の血管が拡張する→熱放散しやすくなる
などの効果によって、暑さに強くなります。
個人差はありますが、数日から2週間程度、暑い環境で運動したり、入浴したりすることで、暑熱順化していくと言われています。
ビーグル犬による暑熱順化の実験
1970年、アメリカで4匹のビーグル犬による暑熱順化の実験結果が発表されました。
この実験では、ビーグル犬が38℃±2の環境下で1日1時間の運動を続けた結果、4匹すべて10日以内に暑熱順化の効果が出た、とされています。
もしかしたら、我が家のペキニーズRinも、「日課の日向ぼっこ」で自然と“暑熱順化”しているのかもしれません。
熱中症の症状と応急処置について
いくら自分の意志で日向ぼっこをしているとはいえ、やはり真夏の炎天下のベランダにいることは“熱中症”のリスクがあります。
犬の熱中症の症状
犬が熱中症になっている場合は、下記のような症状が現れます。
- 何もしていないのによだれを垂らす
- いつもよりも呼吸が荒い
- ぐったりとしている
このような症状を放置しておくと、さらに悪化して、下記のような状態に陥ってしまう恐れがあります。
- 嘔吐
- 下痢
- 痙攣
- 意識不明
また、熱中症は治まったとしても、腎臓や肝臓、脳などに後遺症を残すことが考えられます。
そのため、熱中症の疑いがある場合は、早急に病院に連れて行く必要があります。
熱中症の応急処置
休ませている間や、病院に向かっているときに、応急処置を行いましょう。
- 日陰などの涼しい場所に移動
- 水や氷によって身体を冷やす(特に太い血管がある首筋や脇の下など)
- 風を当てて身体を冷やす
まとめ
暑さに弱いはずのペキニーズが、真夏の炎天下に平然と日向ぼっこをしている姿は、驚きとともに感動を覚えます。
我が家のRinは、知らず知らずのうちに“暑熱順化”しているのかもしれません。
そして、とにかく暇さえあれば日向ぼっこをしています。
しかし、いくら日向ぼっこが好きだといっても“熱中症”には注意しなければなりません。
真夏の炎天下で日向ぼっこをしているときは、私たちも注意して見守り、愛犬が健やかに過ごせるようにしましょう。
我が家の愛犬ペキニーズRinが「ベランダでサウナ感」を出している様子を“YouTube”にアップしました。
暑さを楽しむペキニーズRinの姿を、ぜひお楽しみ下さい!
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