“皮脂”と聞くと、ニキビや顔のテカリなど原因になる「何となく悪いもの」というイメージはないでしょうか?
実際は、私たちにとっても、愛犬にとっても、皮脂は皮膚や毛の健康を守るために必要なものになります。
しかし、皮脂のケアを怠ってしまうと、逆に皮膚や毛のトラブルの元になるのも事実となります。
今回は、大事なものだけど、場合によってはトラブルの原因になる“皮脂”について紹介していきます!
皮脂の3つの大きな役割
皮脂は、毛穴にある皮脂腺から分泌されます。
そして、アポクリン汗腺から出てくる汗と混ざって、天然の保護膜となり、皮膚や毛の表面を覆っていきます。
愛犬にとって、皮脂は大きな役割が3つあります。
バリア機能
天然の保護膜となり、細菌やカビなどから身体を守ります。
保湿
皮膚を覆うことで、身体の乾燥を防ぐ効果があります。
水をはじく
毛に被覆することで、水をはじきます。
このため、少しぐらいに雨であれば、身体まで濡れることがないため、体温の低下を防止できます。
皮脂のケアがすごく大切な理由!
愛犬の皮膚や毛の健康を守ってくれる皮脂ですが、当然、分泌量が少なくなってしまうと、その効果も薄れてしまいます。
しかし、逆に多過ぎてしまった場合も、細菌やカビの温床になり、かゆみや炎症などの皮膚トラブルの原因になります。
そのため、適切な“皮脂のケア”をすることで、古くなった余分な皮脂を取り除くことがすごく大切になってきます。
愛犬の皮脂をケアする方法を3つ紹介!
少なすぎても、多すぎてもダメ!
そんな難しい皮脂の状態を適切に保つために、どんなケアをすればいいのか紹介します。
シャンプー
余分な皮脂を落とすため、月に1~2度のシャンプーをする必要があります。
その際には、犬用のシャンプーを使うようにしましょう。
人間用のシャンプーは、犬用と比べて、界面活性剤が強くなるため、デリケートな犬の皮膚には刺激が強すぎてしまいます。
また、皮脂やフケがすぐに溜まり、毎週のようにシャンプーをしなければいけない場合は、【脂漏症】などの疾患の疑いがあります。
頻繁にシャンプーをしている場合は、獣医に相談することをおススメします。
ブラッシング
毎日、ブラッシングを行うことで、古くなった皮脂や毛を除去できます。
その結果、通気性も良くなるため、細菌やカビの増殖を抑えることにもつながります。
マッサージ
皮脂や皮膚の代謝活動には、“血行”が大きく関わってきます。
後ろ足の内側にある【血海】は、血行促進の効果が期待できるツボになります。
優しく包むようにマッサージしてあげましょう!
まとめ
何となく悪いイメージがある“皮脂”ですが、実は愛犬の皮膚や毛の健康を守る重要な役割があります。
しかし、適切なケアを行わないと、トラブルの原因になってしまうのも事実です。
“シャンプー”、“ブラッシング”、“マッサージ”などのケアをすることで、愛犬が健康に過ごせるようにしましょう!
我が家の愛犬ペキニーズRinが“皮膚ケア”のため、シャンプーをしている様子を“YouTube”にアップしました!
ちょっぴりシャンプーが苦手なRinが頑張って“皮膚ケア”をされているところを、ぜひご覧ください!
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