テレビを見ている時、寝ている時、ベランダでボーっとしている時……。
そんな至福の時間が、一つの効果音で脆くも崩れてしまいます。
蚊の羽音を聞くと、なんでこんなに落ち着かない気分になってしまうのか……。
私が、“汗っかきのO型”のため蚊に刺されやすいから、神経質になっているのかもしれませんが……。
しかし、蚊の出現にもっとも注意が必要なのは、愛犬のペキニーズRinです。
なぜなら、蚊を媒介して【フィラリア】に感染するリスクがあるからです。
フィラリアに感染してしまうと、最悪の場合、死につながってしまうため、愛犬の【フィラリア予防】は必須になります。
しかし、
- いつから【フィラリア予防】をすればいいのか?
- なんで【事前検査】が必要なのか?
こんなことを、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?
そのため今回は、【フィラリア予防】について紹介していきます!
フィラリアって何?
【フィラリア】は、【犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)】とも呼ばれ、その名の通り、主に犬に感染する糸状の寄生虫です。
まずは、フィラリアについて解説していきます。
フィラリアの感染経路
下記の経路で、フィラリアは犬に感染していきます。
フィラリアの侵入を防ぐ方法は、蚊に刺されないことですが、それを完全に実行するのは難しく、現実的ではありません。
そのため、【フィラリア予防薬】によって、愛犬の体内に侵入したフィラリアを駆除する必要があります。
しかし、予防薬は成虫になると、ほとんど効果がなくなってしまいます。つまり、③から④の間、“感染から2~3ヶ月の期間”にミクロフィラリアを駆除しなければなりません。
フィラリアに感染してしまうと
フィラリアは、予防することでほぼ100%防ぐことができる病気です。
しかし、予防せずに感染してしまうと様々な症状が現れ、最悪の場合、死につながってしまいます。
- 軽度症状 軽い咳が出るようになる
- 中度症状 毛艶が悪くなったり、運動しなくなったりする
- 重度症状 腹水、喀血、呼吸困難、貧血、血尿など
フィラリアは、犬の心臓や肺の血管に寄生し、傷つけていくため、このような症状が現れます。
重症化していくと、肝臓や腎臓などにも影響が出てきます。
これらの症状は、数年かけて進行することが多いのですが、フィラリアが突如暴れ出し、急激に悪化して死亡するケースもあります。
フィラリア予防はいつから?
フィラリアの投薬期間
フィラリア予防薬の投薬期間は、下記のようになります。
- 投薬開始 蚊が出てから1ヶ月以内
- 投薬終了 蚊がいなくなって1ヶ月後
「……なんとなく感覚的にはわかるけど、もう少し具体的な目安が欲しい」、という人は【HDU】という指標を参考にして下さい。
HDU(Heart Development heat Unit )について
【HDU】は、【日本犬糸状虫症研究会】や【犬フィラリア症予防普及会】が提唱している“フィラリア感染時期の予測指標”になります。
広い日本、地域によって蚊の出現時期が異なりますが、HDUには北海道から沖縄まで、様々な地域の指標が網羅されています。
ちなみに埼玉県の場合、
平均感染期間 5月19日~10月28日
もっとも早い感染開始日 5月7日
もっとも遅い感染終了日 11月4日
※1997年~2011年の15年間
と、なっているため、フィラリア予防の期間は「6月上旬から12月上旬まで」を目安とすることができます。
しかし、こちらもあくまで目安となるため、実際のフィラリア予防の期間は、かかりつけの獣医と相談して決めましょう。
事前検査が必要な理由は?
愛犬のために、フィラリア予防は必須なこと。
だけど、「なんで事前に検査が必要なの?」と疑問に思った人はいないでしょうか?
私もそんな一人でした……。
この事前検査は、現在愛犬がファラリアに感染していないか調べるために行います。
なぜなら、愛犬がフィラリアに感染している状態で予防薬を摂取すると、重篤な副作用が起きる可能性があるからです。
感染状態での投与による副作用の例
- ミクロフィラリアが大量に死亡して、その死骸で毛細血管が詰まる
- ミクロフィラリアの分解により、アナフィラキシーショックが発生
まとめ
どこか懐かしい蚊取り線香の匂いが漂うこの季節、嫌いではありません。
しかし、蚊は恐ろしいフィラリアを媒介するため、愛犬の“フィラリア予防”は必須になります。
フィラリア予防薬の投薬期間の目安は、投薬開始が蚊の出現から1ヶ月以内、投薬終了は蚊がいなくなって1ヶ月後、となります。
他にも、HDUなどの目安はありますが、あくまで目安のため、投薬期間は事前検査と合わせて、かかりつけの獣医とよく相談する必要があります。
予防すれば、ほぼ100%防ぐことができるフィラリア感染、確実に投薬して、愛犬の健康を守りましょう!
好き嫌いが多い、我が家の愛犬ペキニーズRin。
フィラリアの薬を飲ませるのも、毎回一苦労。
そんな様子を“YouTube”にアップしたので、ぜひご覧ください!
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